この行灯には、小人が住んでいます。
この小人には、明かりに光を灯す力があります。
小人は安全な住処を求めて、役目を終えた照明器具を渡り歩き、
気に入った照明に住み着きます。
今は、この行灯がお気に入りのようです。
でもその生活は、住処がいつどうなるかわからない、
という危機感と隣り合わせ。
誰かに見つからないように、ひっそり住んでいるのです。
行灯に人が近づくと、小人は驚いて姿を晦ましてしまいます。
ビックリさせないように、そっと見守ってみてください。